2026年3月27日公開の映画『えんとつ町のプペル~約束の時計台~』を、28日の朝8時から観に行ってきました。
前作は観ておらず、大まかなあらすじを知っているくらいなのですが、個人的には十分に楽しめました。
せっかくなので、実際に観て感じたことを書いていきます。
完全に主観的な映画レビューですが、まだ観ていない方にも参考になれば幸いです。
えんとつ町のプペル 約束の時計台 のあらすじ

プペルがいなくなって1年。
待つことを諦めたルビッチが、プペルとの思い出のブレスレットを盗んだネズミを追い掛けで、千年砦の世界へ迷い込む。
そこで出会った、命を宿す時計を運ぶ猫を『モフ』と名付け、時計の配達先である『ホーラの館』へ向かう。
千年砦の主であるホーラに、11時59分で止まっている時計台の針を動かす役割を言い渡され、相棒モフの手助けを得ながら、時計台の修理してくれる時計師を探し始めるも、「宗家・ガスの仕事だから」と全ての時計師に断られてしまう。
最後の頼みの綱として、元時計師の双子・コメットとウィニーの元へ。
しかし双子は「時計台は壊れていないから直せない」と言い、時計師の宗家・ガスが住み込みで管理する時計台まで送ってくれる。
時計台の中で、ガスと人に化けた植物ナギの過去とかつて起こった火の災害、そして時計台が止まってしまった理由を知ったルビッチとモフ。
100年もの間ナギを待ち続けるガスに、ルビッチは自身とプペルを重ねてしまう。
やがて、ナギが火事の前に、自らの意志で去ったのではという仮説を確かめるため、双子作の空飛ぶ自転車で森へ向かうことに。
予想通り、ナギは植物の姿で生きており、ルビッチの心からの言葉により、再び人の姿に変身。
空飛ぶ自転車で森から脱出し、ナギはガスの元へ向かい、二人は100年振りの再会を果たす。
約束が果たされたことにより時計台が動きだし、針が12時を指す。
役割を終えたルビッチのもとに、ホーラが姿を現し、時計台にも命が宿っていることを話す。
時計台に記されているのは、ルビッチがずっと待ち続けた友達の名前。
モフの手により元の世界へ送られ、えんとつ町に帰ってきたルビッチは一目散に走り出す。
家に辿り着くと、一度は待つことを諦め、それでもずっと会いたかったプペルの姿が。
異世界への冒険を経て、えんとつ町の二人も再会を果たす。
プペル 約束の時計台 の感想や考察

ストーリーと感情表現がわかりやすく、エンタメ性もあって、十分に楽しめる内容でした。
時にクスッとさせながらも、しっかりと泣かせにきたりして。
終盤は一気に伏線を回収していき、最後にはプペルが動かなくなった理由もちゃんとわかりますので、テーマが重い割に見やすい映画だと思います。
伏線については、序盤のルビッチが初めてホーラと相対した時の会話が一番印象に残っていますね。
ホーラが「ようやく来たか」と言い放った時の違和感が、最後の最後で解消されて、これも伏線だったのか、ルビッチは導かれて千年砦にやってきたんだなと納得しました。
しかし、”ようやく”という言い方は、千年砦とえんとつ町との時間差のせいかと思ったのですが、どうなのでしょうか。
ルビッチがえんとつ町でプペルを待った期間は1年。
千年砦の時計台が針を止めた期間は100年。
とんでもない時間差ですが、ルビッチがえんとつ町に帰ってきた時は、全く時間が進んでいない様子でしたので、ちょっと謎ですね。
謎といえば、モフがホーラにもらった報酬”配達100回分免除”のことも気になります。
運び屋であるモフは、新しい命が宿った時計を運ぶことを生業にしていると言っていました。
ルビッチをえんとつ町へ送る時、また会えるという言葉通り、えんとつ町で再会しているシーンがエンディングの中にありましたが、モフがルビッチと一緒に居られるのは、この報酬おかげなのかなと考えています。
また、時計台とプペルの関係性を、観終わってから少し整理したのですが、
モフ「針が止まれば身体も止まり、時計は処分される」
元時計師の双子「時計台は壊れていない」
ガス「大切にしていたものには魂が宿る」
という言葉から、
- ガスが住み込みで手入れし共に過ごしてきた時計台には魂が宿っている
- ガスと共にナギを待つために、自らの意志で時計の針を止めた
- 時計台が宿している命と時計台に宿った魂は別物
- 時計台は壊れていないので命は宿したままたが、針が止まったためプペルの体も止まってしまった
- ガスとナギが再会し、針が動き出したので、止まっていたプペルの時間も動き出した
これが、時計台で起こっていたこと、起こしていたことなのだろうと考えます。
また、これは余談ですが、ストーリーの中で「ジブリに似てるな」と思うシーンがあって、ジブリ作品を連想しながら観てしまうところがちょいちょいありましたね。
例えば電車に乗っている時、一部の運び屋、火の災害など、あくまで一個人の印象ですが。
映像に関しては、細かいところまでこだわっているのか、どのシーンもとても綺麗ですが、やっぱり時計台の鐘が鳴った時の海ホタルが光る様が、鈴のような音も相まって本当に素敵でしたね。
キャラクター別の感想や印象

ルビッチ
モフとのバカバカしくもおもしろい掛け合いは、見どころのひとつですね。
あと、時計師の店に入る前と出た後に、必ずお辞儀をする礼儀正しさが印象的でした。
プペルに会えなくて寂しいけれど元気に振舞っている姿も、前を向かなければと言い聞かせながらも諦めきれない姿も、見ていて苦しかったですね。
千年砦に迷い込んだのも、プペルが戻ってくるのも必然だったのだとしても、最後のプペルとの再会シーンは大号泣するのに十分な破壊力でした。
モフ
ルビッチに振り回されがちながらも、何だかんだで優しいアネゴ的存在ですが、ドタバタシーンではとにかくうるさい(笑)せいで、めちゃくちゃしゃべる猫として定着してしまいました。
時にはルビッチを窘め、手助けし、最終的には相棒として頼りになる存在になりましたね。
ガス
第一印象がよろしくないキャラですが、おちゃらけているようでしっかりと時計(命)と向き合っている、優しい心の持ち主。
止まった時計を海に流す、灯篭流しのような儀式は、時計師の宗家としての役割で、街の人達に慕われている理由のひとつなのでしょう。
ナギとの約束の時を、来るかどうかわからない時を、ガスはどんな気持ちで待っていたのか。
ガスとナギの過去の終盤あたりからは、ずっと泣き通しでした。
ナギ
人間と町に憧れて森からやって来た、人の姿に変身した植物。
人の姿でいられるタイムリミットがあり、気の強い人魚姫のようなキャラですが、飾らない性格で好感の持てる女の子です。
酔っぱらったガスが絡んできた時、どうするんだろうと見守っていたら、思いっきり殴り飛ばしたのでびっくりしました…まさかぶん殴るとは。
植物へ戻ろうとする体、自身が植物であることも打ち明けらない、やはり人と植物は共にいられないのだと、楽しい日々を捨てて町を去るというのは、ナギにとって辛い決断だったのでしょう。
しかし、誰にも別れを告げることなく突然いなくなるというのは、毎日一緒に過ごしてきた人たちにとっては、とても残酷なことですよね。
もし、実際に去らなければならない時がきたとして、どう行動するのが正解なのだろうかと、つい考えてしまいました。
ホーラ
ホーラのつけている髪飾りがカラカラなるのが、地味に好きです。
ネズミたちの長ということで、エジプトの女王のようなかっこよさがありますが、肌色や雰囲気のせいか、美しくもミイラの女王を連想してしまったのは、私だけでしょうか。
コメットとウィニー
愉快な振る舞いに反して、技術屋としてのプライドを感じさせる双子の老人。
「壊れた心はなおせない」というセリフはグッときました。
空飛ぶ自転車を飛ばす時のノリの後、大人として真面目な話をする姿のギャップがすごい。
おもしろ要素を提供しながら、締めるところは締める、よいキャラクターだと思います。
まとめ
約20年ぶりの映画館、しかも今回初めて前売券を買って観に行ったのですが、十分に楽しめました。
シンプルなストーリー構成で、内容がすんなり頭に入るので、観やすい映画だと思います。
物語の大筋は、原案である絵本『チックタック~約束の時計台~』と同じなので、予め予習しているとよりわかりやすいかもしれませんね。
ストーリーだけでなく、ルビッチと相棒のモフとのバカバカしい掛け合いや、終盤での伏線回収、美しいグラフィックなど、見どころはたくさんあります。
『えんとつ町のプペル』の続編ということで、評価は賛否両論のようですが、結局は自分で観てどう受け取るかだと思います。
私は観に行ってよかったですが、まだご覧になっていない方は、自分はどう思うかをぜひ確かめてみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございます。


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